Ansel Adams
アンセル・アダムス
http://www.anseladams.com/
ゾーンシステムの開発者。美しいモノクロプリントは、直接写真展などで見てください。ハッと息をむのほど深みのある作品です。鮮明な描写と美しいファインプリントが特徴なので、ついそれらに目を奪われてしまいますが、技術的な評論をせずとも素晴らしい作品です。アンセル・アダムスの被写体に対する“思い”が心に響きます。
略歴
- 1902年
サンフランシスコに生まれる。
14才の頃、旅行でネバダ州「ヨセミテ渓谷」に行きその壮大な自然ね神秘さに強く惹かれ、のちに定住することになる。彼と言えば「ヨセミテ渓谷」と連想してしまうほど数多くの作品をここで生んでいる。
- 1920年代
アメリカでは絵画主義的な写真の傾向が強かった、しかし、スティーグリッツがストレートフォトグラフィーを提唱、さらにエドワード・スタイケン、エドワード・ウェストンが登場してくる。
- 1928年
音楽家であり、山岳家でもあったバージニア・ベストと結婚する。
- 1929年
マリー・オースティン、ジョージア・オキーフ、ポール・ストランドといった新進気鋭と呼ばれる写真家たちと会う。特にスティーグリッツの弟子、ポール・ストランドの写真にショックを受け、ストレート・フォトグラフィーを認識する。
エドワード・ウェストンを中心として、アダムス、イモジェン・カニンガム、ジョン・ポール・エドワーズ、ソニア・ノスコビアック、ヘンリィ・スイフト、ウィラード・バン・ダイクらで「f64グループ」を結成。
- 1934年
作品集「マリポサの裁判所」
- 1935年
処女作「写真の作成」を出版、写真印画プリントと間違えるほどの、別刷写真印刷を挿入した編集で国際的に有名になる。
写真を撮影からプリントまでを一環とした理論でファインプリントを作る「ゾーンシステム」を発表し、それにうらうちされた、アンセルの感性でその後も多くの作品集を残すこととなる。
- 1941年
作品集「フェルナンデスの月の出」
- 1944年
作品集「カリフォルニア・ローン・ペインから見たシエラ・ネバタ」
- 1955年
作品集「これがアメリカの国土だ」
- 他にも、ポートレートを多く撮り、中でも恩師「スティーグリッツ」「ウェストン」のポートレートは有名。